久しぶりの更新です。
時期は不定期ながら、例年行っているデスク購入者の募集を今年も行います。
詳細以下
デスク購入者を募集します
写真のデスク、成人が日常生活の中でパソコンをしたり、書き物をすることを想定して設計製作しました。
ありがたいことに、このデスクをお子様の初めての家具に選んでくださる方が、数年前よりいらっしゃいます。
元は大人の方へ向けて設計していたこともあり、本体の作りや引き出しの仕立て方など、シンプルに見えますが細部はかなり作りこんでいます。
今回、お子様への初めての家具として販売するにあたり、価格を下げる取り組みとして「購入者募集/年一回」を行う事にしました。
私自身は家具の設計、製造、販売を個人で行っていますが、素材の選定や扱い方、製作にあたっての技術、販売の仕方など、いわゆる家具メーカーとは大きく異なった取り組みをしています。
単純に比べることはできませんが、私の製作したデスクと、一般的な学習机やデスクなど家具メーカーが作ったものを並べてみても、その瞬間だけで比べると、違いが一般の方には区別しにくいものであると思います。
生産規模の差は歴然とありますが、素材の仕入れと製作だけを見ても、効率よりも品質に重きを置いた選択が多く、結果、私の提示する販売価格と家具メーカーが提示する販売価格とでは大きく差があるのは事実としてあります。
*それらの差は使用していく時間の中で、使い心地や、テクスチャーの変化、破損や不具合の頻度や修理に掛かる手間として現れてくると考えています。
消費者の方にその差を販売価格として負担していただくのは心苦しくもありますが、私の選んだ素材や工法、注文に対して一つ一つ向き合っての製作を評価していただいたものとして受け止め、販売価格を決定してきました。
しかし、子供に与える初めての家具ということになると少し変わってきます。
家具へのこだわりに変わりはありませんが、優先事項として購入のし易さも加わってきます。
私自身としても、もう少し販売価格を下げて提供できないかと思い、今回デスク購入者の募集に踏み切りました。
今回の取り組みは大きく分けて二つの要素があります。
一つは製作台数を増やすことにより、製作の効率化を図ります。
もう一つは今まで積極的に採用してこなかった合板の使用や工法の変更による製作時間の短縮です。
製作条件詳細は以下
・同時製作台数は6台とする。
・樹種は山桜(ヤマザクラ)を使用する。(バラ科 / 山櫻 甲板の木目の指定、および樹種変更は不可)
・甲板(天板、3~6枚ハギ)に使用する材の色味、木味の差、小節などはある程度許容する。
・引き出し割り付けは左側が大、右側が小を基本としています。(割り付け希望があればご相談ください。)
・引き出し内装材は鬼胡桃(オニグルミ)を使用する。
・引き出しの仕立て方を通常は手前を「包み蟻組継(ツツミアリクミツギ)」、奥を「3方胴付(サンポウドウツキ)」としていましたが
前、奥ともに「3方胴付」で組み上げ、前板はビスで貼り付けます。
・通常は引き出し底板を無垢材を使ってホンザネで組み合わせて製作していましたが突き板合板(胡桃)の底板とする。(裏面はシナ)
・デスク本体は通常通りの製作方法ですが、多少の木目の荒れは許容する。
(無垢材へのこだわりがあれば引き出し底板を差し替えることにより、通常のデスクと素材上は変わりなくなります。)
・納品は3月末日までに行います。(ご希望あればお気軽にご相談ください。)
以上の製作条件を許容していただける方に通常¥210,000(税込金額¥231,000)で販売しているデスクを¥150,000(税込金額¥165,000)で製作 / 販売いたします。
ご興味をお持ちいただけましたら info@pnoom.jp までメールにてご連絡ください。
素材や通常品との違い、デスク製作においてのこだわりなどを図面などの資料を合わせて説明させていただきます。
申し込みは先着順、募集枠が埋まり次第SNSで発表します。
https://www.instagram.com/tsuyoshisasakiii/
募集期間は 2020年10月1日から2021年1月15日まで
また、今回の募集に関しては募集人数を集め、効率的に作ることに意義があるため、上記の条件を許容していただけるのであれば、使用者が大人の方であっても問題ありません。
作り続ける環境を維持するためにも遠慮なくご応募ください。
ご検討いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。